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第二展示エリア:名場面
Zone1 高雄(たかお)哈瑪星(中国語:ハマシン・台湾語:ハマセン)陸海連絡輸送
高雄は旧名を打狗(ダーゴウ)といい、海沿いの小集落から漁村へと緩やかに発展してきた。
1863(同治2)年、清朝が貿易港として開放したため国際港となり、1895(明治28)年、台湾総督府は南北縦貫鉄道の敷設および台湾島の南北両端における港湾の建設に着手した。
1908(明治41)年に縦貫線が全面開通し、南の終着駅である高雄は、南方からの陸上輸送の要の役割を担うこととなった。同年高雄港の拡張工事が行われ、浚渫された土砂を用いて7万坪の埋め立て地「港町(現哈瑪星)」が造成された。同時に、「浜線鉄道」によって縦貫線と埠頭が結ばれ、高雄港は鉄道による陸上輸送と船舶による海上輸送の連絡機構を備えることとなった。これにより、「海陸連絡輸送」は打狗駅の一大特色となった。
2007年、台湾高速鉄道が開通し、南北が日帰り圏となった。三つの鉄道の連接点となる高鉄左営・台鉄新左営駅は、さらに高雄MRTとその先のLRT環状線とも結ばれ、高雄市の都市交通は利便性を飛躍的に向上させた。